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補助金コラム

整備工場が使える補助金まとめ2026|デジタル化・AI導入補助金との併用可否

公開日:2026年8月13日 更新日:2026年8月13日

「整備工場で使える補助金を調べたら、名前がいくつも出てきて何が何だか分からない」——よくいただくご相談です。制度ごとに所管する省庁も、対象になるものも、申請の手順もバラバラなので、混乱するのは当然です。この記事では、整備工場・車販店・鈑金工場が2026年に使える補助金を一覧に整理し、いちばん質問の多い「併用できるのか」にはっきり答えます。

この記事でわかること

  1. 整備工場が使える補助金の全体像(一覧表)
  2. 「何を買いたいか」から制度を選ぶ早見表
  3. 併用のルール(同じ経費に2つは使えない)
  4. 実際の組み合わせ例
  5. 申請する順番の考え方
  6. 開業・独立時に使える制度

整備工場が使える補助金の一覧

制度 所管 主な対象 補助率 上限
スキャンツール補助金
(先進安全自動車の整備環境確保に対する支援)
国土交通省 スキャンツール、研修費 1/3
(検査専用は1/4)
30万円
+研修2万円
デジタル化・AI導入補助金
(旧IT導入補助金)
経済産業省
中小企業庁
登録されたITツール(整備システム・会計・受発注など) 1/2〜4/5
(枠による)
450万円
(通常枠)
ものづくり補助金 中小企業庁 革新的な製品・サービス開発、生産プロセス改善のための設備 1/2〜2/3 数百万〜数千万円
中小企業省力化投資補助金 中小企業庁 人手不足解消につながる省力化設備 1/2程度 枠により変動
小規模事業者持続化補助金 中小企業庁 販路開拓(チラシ、看板、小規模な設備、店舗改装など) 2/3程度 50万〜200万円
業務改善助成金 厚生労働省 賃上げとセットの設備投資(リフト等も対象になり得る) 3/4〜9/10 賃上げ額と人数による
自治体の補助制度 都道府県・市区町村 地域により多様(設備更新、人材確保、DX推進など) 制度による 制度による

※補助率・上限は年度や申請枠で変わります。必ず各制度の最新の公募要領をご確認ください。

「何を買いたいか」から選ぶ早見表

制度名から入ると混乱します。「自社が何にお金を使いたいか」から逆引きするのが近道です。

買いたいもの 候補になる制度
スキャンツール、OBD検査への対応 スキャンツール補助金
自動車整備システム、車両販売システム、鈑金見積システム デジタル化・AI導入補助金
会計ソフト、請求・受発注のインボイス対応 デジタル化・AI導入補助金(インボイス枠)
パソコン、タブレット、POSレジ デジタル化・AI導入補助金(インボイス枠。ソフトとセットに限る)
リフト、テスター、塗装ブースなどの整備機器 ものづくり補助金/省力化投資補助金/業務改善助成金/自治体制度
エーミング用のターゲット・設備 ものづくり補助金/省力化投資補助金/自治体制度
チラシ、看板、ホームページ、店舗の改装 小規模事業者持続化補助金
整備士の研修・資格取得 人材開発支援助成金/スキャンツール補助金の研修枠
いちばん多い誤解:「デジタル化・AI導入補助金でリフトやテスターを買いたい」というご相談をよくいただきますが、これはITツールの補助金なので機器は対象外です。逆に「スキャンツール補助金で整備システムを入れたい」もできません。機器とソフトは別の制度と覚えてください。

併用はできるのか

結論から言うと、「同じ経費に2つの補助金を充てることはできない。経費が別なら併用できる場合が多い」です。

原則は2つ
国や独立行政法人の他の補助金と「重複する事業」は対象外
同一の補助対象経費について、複数の補助金を重ねて受けることはできない。
裏を返せば、補助対象経費が重ならなければ、複数の補助金を受けることは可能です。

これは補助金適正化法の考え方にもとづくもので、デジタル化・AI導入補助金の交付申請でも「国の他の補助金等と重複する事業でないこと」が要件になっています。国の予算から同じ支出に二重に補助することはできない——という、シンプルな理屈です。

できる例・できない例

内容 可否
例1 スキャンツール補助金でスキャンツールを、デジタル化・AI導入補助金で整備システムを導入する 併用できる可能性が高い(経費が別)
例2 1台のスキャンツールの購入費に、スキャンツール補助金とデジタル化・AI導入補助金の両方を充てる 不可(同一経費の重複)
例3 デジタル化・AI導入補助金で整備システムを、持続化補助金で店舗の看板を整備する 併用できる可能性が高い(経費が別)
例4 同じ整備システムの導入費を、ものづくり補助金とデジタル化・AI導入補助金の両方に申請する 不可
例5 業務改善助成金でリフトを、スキャンツール補助金でスキャンツールを導入する 併用できる可能性が高い(所管も経費も別)

ポイントは「見積書の1行が、どの補助金に紐づくか」を明確に分けられるかどうかです。分けられるなら併用の余地があり、分けられないなら重複と判断されます。

必ず各公募要領で確認してください。制度によっては「他の補助金の交付決定を受けている場合は申請できない」といった、経費の重複より広い制限が置かれていることがあります。判断に迷う場合は、申請前に各事務局へ確認するのが確実です。

実際の組み合わせ例

ケースA:特定整備に対応しながら、事務作業も減らしたい(従業員5名)

  • スキャンツール補助金:スキャンツール90万円 → 補助30万円
  • デジタル化・AI導入補助金(通常枠・小規模事業者):自動車整備システム150万円 → 補助率2/3で100万円
  • 合計240万円の投資に対し、補助130万円・自己負担110万円のイメージ

機器とソフトで所管が分かれているため、この組み合わせは典型的です。OBD検査への対応と、受付から請求までの一本化を同じ年に進められます。

ケースB:まず事務作業から手を付けたい(従業員3名)

  • デジタル化・AI導入補助金(インボイス枠):請求・会計ソフト+フロントのタブレット
  • 翌年度にスキャンツール補助金で機器を更新

同時にやると現場が回らない規模なら、年度を分けて順番に進める方が現実的です。

ケースC:鈑金工場で見積のスピードを上げたい

  • デジタル化・AI導入補助金:鈑金見積システム
  • ものづくり補助金/省力化投資補助金:塗装ブースや設備の更新

申請する順番の考え方

複数の制度を使うとき、順番を間違えると片方が使えなくなることがあります。とくに注意すべきは、制度ごとに「いつ発注していいか」が真逆な点です。

制度 発注・支払いのタイミング
デジタル化・AI導入補助金 交付決定の「後」でなければ発注できない。前に発注すると対象外
スキャンツール補助金 先に購入・支払いを済ませてから申請する

この違いを知らずに「まとめて全部先に発注してしまった」となると、デジタル化・AI導入補助金の方が丸ごと対象外になります。逆に「交付決定を待ってからスキャンツールを買おう」と考えると、先着順の予算が尽きてしまいます。

おすすめの進め方
先着順で予算が尽きる制度(スキャンツール補助金)を先に片付ける
② 並行してGビズIDプライムを取得しておく(デジタル化・AI導入補助金に必須で、発行に日数がかかる)。
③ デジタル化・AI導入補助金の締切に合わせて申請し、交付決定を待ってからシステムを発注する。
準備の詳細はGビズIDとSECURITY ACTIONの記事スケジュールの記事をご覧ください。

開業・独立時に使える制度

「これから整備工場を開業したい」という方からのご相談も多くいただきます。開業そのものに直接お金が出る制度は多くありませんが、開業時に必要な投資に対して次のような選択肢があります。

  • デジタル化・AI導入補助金:開業時に導入する整備システム・会計ソフト(※直近の確定申告書など、事業の実在を示す書類が必要になるため、開業直後は書類面がハードルになります → 個人事業主の記事
  • 小規模事業者持続化補助金:開業時の販路開拓(看板、チラシ、ホームページ)
  • 自治体の創業支援補助金:市区町村ごとに独自制度があることが多く、家賃補助や設備補助が受けられる場合があります
  • 日本政策金融公庫の新規開業資金:補助金ではなく融資ですが、開業時の資金調達では現実的な選択肢です

整備工場の開業・整備士の独立については、整備工場開業・整備士独立支援サイトで認証の取り方や資金計画を詳しく解説しています。

使い忘れを防ぐチェックリスト

  • □ スキャンツールの導入予定がある → スキャンツール補助金の予算消化率を今すぐ確認
  • □ 整備システム・車販システムの導入予定がある → デジタル化・AI導入補助金
  • □ インボイス・電子帳簿保存法への対応が中途半端 → デジタル化・AI導入補助金(インボイス枠)
  • □ リフト等の大型設備を更新したい → ものづくり補助金/省力化投資補助金/業務改善助成金
  • □ 賃上げを予定している → 業務改善助成金、デジタル化・AI導入補助金の加点
  • □ GビズIDプライムを持っているか(無ければ今日申請する)
  • □ 過去に補助金を使った場合、効果報告を提出済みか(未提出は次回申請の減点対象 → 効果報告の記事
  • □ 自治体の独自制度を調べたか(見落としが多い)
ご注意 本記事は制度をわかりやすく整理したものです。補助率・上限額・受付期間は年度や予算の消化状況で変わります。申請前に必ず事務局の最新情報をご確認ください。日本カーネットはIT導入支援事業者として、補助金の使い分けから申請までご相談を承っています。

よくある質問

Q. 補助金は同時にいくつも申請できますか?
A. 対象となる経費が重ならなければ、複数の制度に申請できます。同じ経費に複数の補助金を充てることはできません。
Q. スキャンツール補助金とデジタル化・AI導入補助金は併用できますか?
A. 機器とソフトで経費が分かれるため、併用できる可能性が高い組み合わせです。ただし各公募要領の重複規定は必ずご確認ください。詳しくはスキャンツール補助金の記事をご覧ください。
Q. リフトはデジタル化・AI導入補助金で買えますか?
A. 買えません。ITツールの補助金なので機器は対象外です。ものづくり補助金、省力化投資補助金、業務改善助成金、自治体制度が候補になります。
Q. どれから手を付けるべきですか?
A. 先着順で予算が尽きる制度(スキャンツール補助金)を優先し、締切が複数回ある制度(デジタル化・AI導入補助金)は準備を整えてから出すのが定石です。
Q. 補助金を使うと税金が増えますか?
A. 補助金は原則として課税対象なので、受け取った年度の利益が増えます。圧縮記帳などの調整手段については会計処理の記事をご覧ください。
Q. 申請を代行してもらえますか?
A. デジタル化・AI導入補助金は、事業者本人が登録されたIT導入支援事業者と共同で申請する仕組みです。第三者への丸投げは制度の想定外で、高額な成功報酬を求める業者にはご注意ください(不正受給と悪質業者の記事)。

まとめ

  • 整備工場が使える補助金は「機器」「ITツール」「販路開拓」「賃上げ」で系統が分かれる。
  • スキャンツールは国交省のスキャンツール補助金整備システムは経産省のデジタル化・AI導入補助金。ここを混同しない。
  • リフト・テスター等の設備はものづくり補助金・省力化投資補助金・業務改善助成金・自治体制度
  • 併用は「同一経費はNG、経費が別ならOK」が原則。見積の行単位で分けられるかで判断する。
  • 発注のタイミングが制度ごとに逆。デジタル化・AI導入補助金は交付決定後、スキャンツール補助金は購入後に申請。
  • 先着順の制度から先に着手し、GビズIDプライムは今日申請する

「うちの場合はどれが使えるのか」を整理するところからお手伝いします。自動車整備システム・車両販売システム・鈑金見積システムの導入とあわせて、お気軽にご相談ください。

デジタル化・AI導入補助金の申請、まるごとサポートします

日本カーネットはIT導入支援事業者として、自動車整備システム・車両販売システム・鈑金見積システムの導入と補助金申請を一括でお手伝いします。
「うちは対象になる?」「何がいくら戻る?」の段階からご相談ください。相談は無料です。

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