SECURITY ACTIONの宣言方法|一つ星・二つ星の違いと自己宣言IDの取得手順
公開日:2026年10月26日 更新日:2026年10月26日
SECURITY ACTION(セキュリティアクション)は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の「SECURITY ACTION管理システム」にGビズIDでログインし、一つ星か二つ星を選んで申し込むと、その場で自己宣言IDが発行される制度です。2026年4月1日に申込方法が変わり、GビズIDプライムかメンバーのアカウントが必須になりました。デジタル化・AI導入補助金では一つ星か二つ星のどちらかの宣言が申請要件で、第2次公募以降は新システムで申し込んだ「5」で始まる11桁のIDしか使えません。宣言の手順、一つ星と二つ星の違い、補助金で使うときの注意をIPAと補助金事務局の案内からまとめます。
- SECURITY ACTIONとは何か
- 一つ星と二つ星の違い(情報セキュリティ6か条と自社診断)
- SECURITY ACTIONの取得方法(申込の手順)
- 自己宣言IDの形式と確かめ方
- 補助金の申請で求められる星の種類と新システムのID
- 2026年3月以前の旧IDを持っている場合
- 整備工場・車販店での6か条の点検例
SECURITY ACTIONとは
SECURITY ACTIONは、中小企業や小規模事業者が情報セキュリティ対策に取り組むことを自ら宣言する、IPAの制度です。審査や認定はなく、IPAは「認定するものではありません」と明記しています。そのため、ロゴマークを使うときも「認定を受けました」「取得しました」ではなく「宣言しました」と書くよう求められています。宣言に有効期間はなく、宣言後の報告も求められません。ロゴマークは無料で使えます。2026年4月1日に公開された「SECURITY ACTION管理システム」(https://sme-security.ipa.go.jp/)で申し込む方式に変わり、自己宣言IDとロゴマークは申込の直後に受け取れるようになりました。従来の方式では、IDの通知までに約1週間、ロゴのダウンロードまでに2〜3週間かかっていました。
デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)のほか、自治体の補助金でも加点の対象になっている例があります。IPAのお知らせでは、2026年6月に埼玉県の中小企業DX導入支援補助金と中小企業省力化支援事業補助金で加点対象になったことが紹介されています。
SECURITY ACTIONの一つ星と二つ星の違い
SECURITY ACTIONの一つ星は「情報セキュリティ6か条」に取り組むことの宣言で、対策を始める前でも申し込めます。二つ星は「5分でできる!情報セキュリティ自社診断」で自社の状況を確かめ、情報セキュリティ基本方針を作って外部に公開したうえで宣言するもので、組織として取り組みを始めたことを示します。基本方針の公開先は、自社のウェブサイト、会社案内やパンフレットなどから申込時に選びます。一つ星と二つ星は同時に申し込めず、両方のロゴを並べて使うこともできません。2026年3月に「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」が第4.0版に改訂され、従来の「5か条」に「バックアップを取ろう!」が加わって6か条になりました。自社診断にも「ウェブサイト管理」と「ネットワーク管理」の項目が加わっています。
| ★一つ星 | ★★二つ星 | |
|---|---|---|
| 宣言する内容 | 情報セキュリティ6か条に取り組む | 自社診断を行い、情報セキュリティ基本方針を定めて公開した |
| 申込前に必要なこと | なし(対策の実施前でも申込可) | 自社診断の実施と基本方針の外部公開 |
| 基本方針の見本 | 不要 | ガイドラインの付録2の見本を使うか、自社で作る |
| デジタル化・AI導入補助金の申請要件 | どちらでも満たす | |
一つ星の「情報セキュリティ6か条」は次のとおりです。
- OSやソフトウェアは常に最新の状態にしよう!
- ウイルス対策ソフトを導入しよう!
- パスワードを強化しよう!
- 共有設定を見直そう!
- バックアップを取ろう!
- 脅威や攻撃の手口を知ろう!
SECURITY ACTIONの取得方法(申込の手順)
SECURITY ACTIONの取得方法は、IPAの申込ページで次の5段階として案内されています。法人、個人事業主ともGビズIDプライムのアカウントが必要で、介護施設は施設ごとにGビズIDメンバーを作ります。エントリーのアカウントでは申し込めません。IPAは「GビズIDの取得からロゴ使用まで最短1日」としていますが、システムのメンテナンスで使えない時間帯もあるため、補助金の締切直前に回さないよう案内しています。GビズIDプライムをまだ持っていない場合は、そちらの取得が先です。オンライン申請なら最短即日、書類郵送なら最大1か月かかります(GビズIDプライムの取得方法)。
- 取組目標を決める(一つ星か二つ星か。二つ星は自社診断と基本方針の公開を先に済ませる)
- GビズIDプライムを用意する(補助金に使う場合は、補助金の申請マイページに入るのと同じアカウント)
- SECURITY ACTION管理システムにGビズIDでログインし、申込フォームに入力する(個人情報の取扱いとロゴマーク使用規約への同意、事業者情報、取り組み内容の選択)
- 申込完了メールで自己宣言IDとロゴマークの使い方を受け取る
- 必要ならマイページからロゴマークをダウンロードし、ガイドラインに沿って使う
SECURITY ACTIONの自己宣言IDとは
自己宣言IDは、SECURITY ACTIONを宣言した事業者に発行される番号です。2026年4月1日以降の新システムでは「5」で始まる11桁の番号が申込の直後に発行され、申込完了メールに書かれています。メールが見当たらないときは、迷惑メールフォルダと受信拒否の設定を確かめ、それでもなければ管理システムにGビズIDでログインしてマイページの表示を見ます。2026年3月以前の旧システムでは「4」で始まる11桁で、通知まで約1週間かかっていました。デジタル化・AI導入補助金の交付申請では、このIDを申請マイページに入力し、事務局が宣言内容を確かめます。申請要件には、確認のために事務局が交付申請の情報の一部をIPAと共有することへの同意も含まれています。
自己宣言IDは補助金の交付申請のたびに使います。GビズIDのアカウント情報と同じ台帳に、宣言した星の種類、申込日、使ったGビズIDのメールアドレスと一緒に書いておくと、担当者が替わっても探さずに済みます。
補助金の申請で求められるSECURITY ACTION(星の種類と新システムのID)
デジタル化・AI導入補助金2026の公募要領では、「SECURITY ACTION」の「★一つ星」または「★★二つ星」のいずれかを宣言していることが申請要件です。補助金の申請だけが目的なら、一つ星で要件を満たします。補助金事務局のお知らせ「交付申請手続きにおける『SECURITY ACTION』自己宣言IDの登録について」(2026年2月27日更新)では、第1次公募回は旧IDと新システムのIDのどちらも使え、第2次公募回以降は新システムで申し込んだIDのみ使えるとされています。さらに、自己宣言を申し込むGビズIDは、補助金の申請マイページにログインするGビズIDと同じでなければなりません。別のGビズIDで宣言したIDでは、要件を満たしたことになりません。2026年度の6次(10月30日17:00締切)と7次(12月1日17:00締切)も、この新システムのIDが前提です。
| 確認すること | 補助金で求められる内容 |
|---|---|
| 星の種類 | ★一つ星か★★二つ星のどちらか |
| IDの種類 | 第2次公募以降は、2026年4月からの新システムで申し込んだID(「5」で始まる11桁) |
| 使うGビズID | 補助金の申請マイページと同じGビズIDプライム |
| 同意事項 | 宣言内容の確認のため、事務局が交付申請情報の一部をIPAと共有すること |
セキュリティ対策推進枠を使う場合の扱いは、インボイス枠とセキュリティ対策推進枠の違いで説明しています。
旧ID(「4」で始まる11桁)を持っている場合
2026年3月以前にSECURITY ACTIONを宣言した事業者は、旧IDとロゴマークをそのまま使い続けられ、宣言し直す手続きもIPAとしては求めていません。ただしデジタル化・AI導入補助金だけは扱いが違い、第2次公募(2026年5月12日17時以降)から「4」で始まる旧IDでは申請できません。補助金を使うなら、補助金に使うGビズIDで管理システムから新たに申し込みます。2026年4月以降は、事務局に問い合わせても旧IDは教えてもらえず、忘れた場合も申し込み直しです。一つ星から二つ星への変更や、社名、住所などの登録情報の変更も新システムでの申込になり、そのときIDは新しい番号に変わります。新旧両方のIDを持つ場合、IPAは新システム以外のIDを中止する予定と案内しています。ほかの補助金や助成金では旧IDで足りる場合もありますが、今後は新システムのIDが必要になる可能性があるとIPAは注意しています。
整備工場・車販店でのSECURITY ACTION 6か条の点検例
整備工場や中古車販売店は、顧客の氏名、住所、電話番号に加えて、車台番号や車検証の情報をまとめて扱います。一つ星は「取り組みます」という宣言なので申込自体はすぐ終わりますが、宣言をきっかけに事務所の端末を一度点検しておくと、宣言の中身が伴います。次の表は6か条を整備工場の事務所に当てはめた例です。
| 6か条 | 整備工場・車販店で確かめること |
|---|---|
| OS・ソフトを最新に | 受付のパソコンとタブレットに、サポートが終わったOSが残っていないか |
| ウイルス対策ソフト | 全端末に入っているか、更新期限が切れていないか |
| パスワードの強化 | 整備システムのログインを全員で1つのパスワードで共有していないか |
| 共有設定の見直し | 顧客データのフォルダやクラウドの共有リンクが、誰でも開ける状態になっていないか |
| バックアップ | 顧客台帳と整備履歴のデータを、パソコン本体とは別の場所に保存しているか |
| 脅威や手口を知る | 部品商や取引先を名乗るメールの添付ファイル、振込先変更の連絡に注意しているか |
二つ星を目指すなら、自社診断の結果をもとに「顧客情報は事務所の外に持ち出さない」「パスワードは個人ごとに分ける」といった基本方針を書き、ホームページに載せます。
よくある質問
- Q. SECURITY ACTIONの取得に費用はかかりますか?
- A. IPAはロゴマークを無料で使えると案内しています。自己宣言なので審査もありません。
- Q. SECURITY ACTIONの取得方法を教えてください。何日かかりますか?
- A. SECURITY ACTION管理システムにGビズIDプライムでログインし、一つ星か二つ星を選んで申込フォームに入力します。自己宣言IDは申込の直後に発行され、IPAはGビズIDの取得からロゴ使用まで最短1日としています。
- Q. 補助金の申請には一つ星と二つ星のどちらが必要ですか?
- A. デジタル化・AI導入補助金の申請要件は、一つ星か二つ星のどちらかの宣言です。一つ星でも申請できます。
- Q. 以前に宣言したときの自己宣言IDは補助金に使えますか?
- A. デジタル化・AI導入補助金では、第2次公募以降「4」で始まる旧IDは使えません。補助金の申請マイページと同じGビズIDで、新システムから申し込み直してください。
- Q. 自己宣言IDがわからなくなりました。
- A. 新システムで宣言した場合は、管理システムにGビズIDでログインするとマイページに表示されます。2026年3月以前の旧IDはIPAでも照会できないため、新システムで申し込むと新しいIDが発行されます。
- Q. 宣言に有効期限はありますか?
- A. SECURITY ACTIONの宣言に有効期間はありません。ただし申込に使うGビズIDには2年3か月の有効期限があります。
- Q. 補助金で自動車整備ソフトや車販ソフトを入れる場合も、SECURITY ACTIONは要りますか?
- A. 要ります。自動車整備システムや車販ソフトを補助金で導入する場合も、SECURITY ACTIONの宣言とGビズIDプライムが申請の条件です。整備ソフトのおすすめを比べる段階で、先に宣言を済ませておくと締切に追われません。
まとめ
- SECURITY ACTIONはIPAの自己宣言制度で、審査や認定はなく、宣言に有効期間もない。
- 一つ星は情報セキュリティ6か条への取り組み、二つ星は自社診断と基本方針の公開を済ませたうえでの宣言。
- 2026年4月からは管理システムにGビズIDでログインして申し込み、「5」で始まる11桁の自己宣言IDが即時に発行される。
- デジタル化・AI導入補助金は一つ星でも要件を満たすが、補助金と同じGビズIDで新システムから申し込んだIDが必要。
- 「4」で始まる旧IDは第2次公募以降の補助金申請に使えない。
準備全体の順番と日数は申請前の準備の総まとめ、制度の全体像はデジタル化・AI導入補助金2026の解説、締切は6次・7次の締切の記事で確かめてください。日本カーネットはIT導入支援事業者として、SECURITY ACTIONの宣言を含む申請準備のご相談を承っています。
出典
- IPA SECURITY ACTION セキュリティ対策自己宣言
- IPA SECURITY ACTION 自己宣言の申込方法
- IPA SECURITY ACTION 一つ星
- IPA SECURITY ACTION 二つ星
- IPA SECURITY ACTION管理システムの公開について
- IPA SECURITY ACTION(デジタル化・AI導入補助金の申請について)
- IPA SECURITY ACTION よくある質問
- デジタル化・AI導入補助金2026 交付申請手続きにおける「SECURITY ACTION」自己宣言IDの登録について
- デジタル化・AI導入補助金2026 公募要領 通常枠(第7次公募回以降)
- デジタル化・AI導入補助金2026 スケジュール
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